金属プレス加工の試作・小ロット生産に対応!プレス加工の特徴と用途・高品質な抜き加工技術
金属のプレス加工は、様々な分野で幅広く活用されています。プレス加工の中でも「抜き加工」は、金型を用いて板材から不要な部分を打ち抜く加工法です。この抜き加工は、製品の試作品や小ロット生産においても重要な役割を果たしています。
プレス加工の特徴と用途、プレス加工における抜き加工の詳細、高品質なプレス加工を実現する有限会社上田製作所の取り組みをこちらでご紹介します。
金属のプレス加工とは?特徴と用途について
プレス加工とは
プレス加工とは、金属の板材に対して、金型を使って所定の形状に打ち抜いたり、曲げ加工や絞り加工を施す技術のことを指します。
プレス加工には以下のような様々な種類があります。
種類 | 概要 |
---|---|
せん断加工 (抜き加工) | 金属板を所定の寸法や形状に切断する 例えばせん断加工の一つである抜き加工は、金属などの材料に穴を開けたり、特定の形状を打ち抜く |
曲げ加工 | 金属材料を曲線や角度を持つ形状に変形させる |
絞り加工 | 金属シートを希望の深さと形状の容器や部品に変形させる |
冷間鍛造 | 金属を常温で塑性変形させる加工法で寸法精度と強度が高い |
プレス加工は自動車部品や電子機器部品、建築素材など、幅広い産業分野で重要な役割を果たしています。
プレス加工の特徴と用途
プレス加工は、金型を用いた塑性加工の一種であり、大きな特徴として以下の3点が挙げられます。
金型製作と量産ライン立ち上げにより、月間数千~数十万個の量産が可能
初期費用として金型製作代・製作期間がかかりますが、一度立ち上がれば高い生産効率で小物・薄物の量産ができます。
切削加工と比べ、材料の歩留まりが高い
塑性加工の特性上、機械加工のような切り粉(スクラップ)が出にくいため、材料代を抑えられます。
形状の自由度が高い
プレス加工は、金属板を多様な形状に成形できるため、形状の自由度が高い特徴があります。曲げ、絞り、穴あけなどの操作を組み合わせて複雑な形状を一度に成形可能で、製品デザインの柔軟性が増します。
このように、プレス加工には長所と短所がありますが、比較的単純な形状の量産品、例えば自動車部品、家電製品、航空機部品などの製造に広く用いられています。
プレス加工における抜き加工とは?
プレス加工における抜き加工は、金属板やプラスチックなどの材料から不要な部分を取り除き、必要な形状のパーツを作り出す技術です。この抜き加工には大きなメリットがあり、製造業界で幅広く活用されています。
1つ目のメリットは、高い精度と再現性が得られる点です。抜き加工では高精密な金型を使用するため、同じ形状・寸法の製品を連続して作ることができます。例えばスマートフォンの小さな部品などでも、ばらつきのない高い品質が実現できます。
2つ目は、複雑な形状の部品も作れる点です。プレス機で材料を打ち抜くため、曲がりくねった形状でも対応可能です。自動車や電子機器の内部構造物など、デザインの自由度が高くなります。
抜き加工には、目的に合わせて様々な種類があります。代表的なものを紹介します。
打抜き
板材から複数の部品を一度に打ち抜く。大量生産に適している。
切欠き
材料の一部を取り除いて特定の形状や構造を作る。部品の嵌合に役立つ。
分断
板材を切り離して個別の部品を生成する。自動車のフレームの製造などに使われる。
切り込み
精密な位置と深さで切り込みを入れる。折り曲げ加工に使われる。
シェービング
成形済みの部品からバリを取り除き、寸法を整える。
仕上げ抜き
既存の部品を微調整し、設計寸法に合わせる。
このように抜き加工は多様な手法があり、用途に合わせて使い分けられています。高い精度と複雑形状の実現力から、自動車や電子機器など、様々な製品の部品製造で活躍しています。短納期・小ロットにも対応可能な、汎用性の高い加工技術なのです。
有限会社上田製作所はプレス加工品の試作・小ロット生産に対応
短納期対応
お客様の製品開発スピードに合わせ、プレス加工品の試作や小ロット品の製作に柔軟に対応します。製品開発の最初の一歩となるプロトタイプ品は、試行錯誤を経て度重なる設計変更が必要不可欠です。そのため、迅速かつ柔軟な対応が求められます。有限会社上田製作所では、お客様のニーズに合わせた適切な工程設計と、熟練のスタッフによる高い技術力を活かし、最短でプロトタイプ品をご提供いたします。
少量生産への柔軟な対応
有限会社上田製作所は、試作や小ロット量産に柔軟に対応しています。プレス加工に長年携わってきた実績があるため、少量生産への対応力は万全です。
試作段階から量産を見据え、生産効率やコストを考慮した形状・構造のご提案も行っております。
プレス加工なら試作から小ロット、大ロット量産まで、有限会社上田製作所にお任せください。
確かな品質管理体制
有限会社上田製作所では、試作・小ロット生産においても、徹底した品質管理を行っています。
充実した設備の導入
プレス機や高速度直線切断機など、高精度な検査設備を導入。製品の精密な寸法や形状を実現しています。
経験豊富なスタッフ
長年の経験を持つベテランスタッフが、目視検査も徹底して行います。
このように、有限会社上田製作所では生産管理から検査まで、一貫した品質管理体制を整えています。お客様に安心して製品をお使いいただけます。
高品質なプレス加工・抜き加工なら有限会社上田製作所にお任せください
プレス加工は、金属板材を所定の形状に打ち抜いたり、曲げたりする技術です。主な種類には、金属板を切断するせん断加工、曲線や角度を持つ形状に変形させる曲げ加工、希望の深さと形状の容器に変形させる絞り加工、特定の形状を打ち抜く抜き加工があります。この技術は自動車部品や電子機器部品、建築素材などで広く使われています。
プレス加工の特徴は、金型を用いることで数千~数十万個の量産が可能である点、材料の歩留まりが高くコストを抑えられる点、形状の自由度が低い点が挙げられます。比較的単純な形状の量産品に適しており、自動車部品や家電製品などで活用されています。
特に抜き加工は、高い精度と再現性が得られるうえ、複雑な形状の部品製造が可能で、自動車や電子機器の部品製造で重要な役割を果たしています。
京都市に拠点を構える有限会社上田製作所では、1969年の創業以来、50年以上にわたって金属加工の技術を磨き、お客様のニーズに真摯に向き合ってきました。
高精度・高速量産技術でお客様の期待に応えます。
月間700万個を超える高品質な製品を大量生産できる体制を構築し、短納期での納品を実現しています。複雑な形状の製品も、高い精度で加工することが可能です。
厳格な品質管理体制
過去5年以上ノークレームを実現する厳しい品質管理体制を構築しています。お客様に安心してご利用いただけるよう、製品一つひとつに心を込めて向き合います。
小ロットから量産まで柔軟に対応
線材部品の曲げ・抜き加工を、小ロットから柔軟に対応いたします。試作品製作に最適です。
創業50年以上の実績と確かな品質
長年にわたる経験と技術力を活かし、高品質な製品を供給しています。お客様の信頼に応えるべく、日々技術革新に努めています。
異形線材の切断や曲げ加工の専門集団
異形線材の切断や曲げ加工、抜き加工を得意としており、複雑な形状の製品も高精度に加工することができます。
金属加工でお困りのことがございましたら、ぜひ有限会社上田製作所にご相談ください。お客様のご要望を丁寧に伺い、最適な加工方法をご提案いたします。
お見積り・お問い合わせは、こちらからお気軽にどうぞ。
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精密な金属プレス加工・抜き加工なら有限会社上田製作所
会社名 | 有限会社上田製作所 |
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代表者 | 代表取締役 上田 洋 |
住所 | 〒610-1131 京都府京都市西京区大原野上羽町8−1 |
TEL | 075-331-3100 |
営業時間 | 9:00-17:00 |
定休日 | 土日祝 |
設立 | 1969年 |
主な業務内容 | 自動車部品の製造および線材加工 |
URL | https://ueda-works.com/ |